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岐阜県の恐喝事件 児童自立支援施設・児童養護施設送致に精通した弁護士

2015-10-01

岐阜県の恐喝事件 児童自立支援施設・児童養護施設送致に精通した弁護士

同級生から現金3万円を脅し取ったとして、岐阜県警北警察署は岐阜市に住むいずれも14歳の中学2年の少年3人を恐喝罪の容疑で逮捕しました。
被害者の男子生徒(14)が今年に入り3人からいじめを受けていたとみられています。
(平成27年8月5日朝日新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名・年齢等は変えてあります。)

~児童自立支援施設または児童養護施設送致の入所対象者~

児童自立支援施設又は児童養護施設では、施錠がされていない開放的な施設で生活指導等を行い、少年の自立が援助されます。

児童自立支援施設とは、不良行為を行なった児童や行なうおそれのある児童や家庭環境その他の環境上の理由により生活指導などを要する児童が入所対象者です。
児童自立支援施設についての収容対象は「児童」であり,18歳に満たない者です。

家庭裁判所による児童自立支援施設への送致の場合、事実上義務教育修了前の児童が入所対象となっています。
中学3年生の2学期以降からの受入れについては、消極的な児童自立支援施設が多いようです。
在所期間は1年以上2年未満の児童が多いようです。
少年の非行性が進んでおらず,少年自身の素養よりも家庭環境に問題がある少年に対して,児童自立支援施設送致が選択されています。
具体的には、保護者が養育を放棄していたり、少年を虐待していたりするなど家庭環境に相当問題がある場合に児童自立支援施設送致が選択されることがあります。

児童養護施設は、保護者のない児童や虐待されている児童、その他環境上養護を要する児童が入所対象者です。
児童養護施設についても,収容対象は18歳未満の「児童」です。
児童養護施設は、もともと要保護児童のための施設であるため、非行性のある児童に対する特別な処遇を行うことは困難であることが多いと言われています。
そのため非行性のある児童の入所に消極的と言われており、実際に家庭裁判所の保護処分として児童養護施設に送致される児童数は非常に少ないそうです。

あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件少年事件専門の法律事務所です。
中学生のお子さんが恐喝事件を起こしてお困りの場合は、お気軽に弊所までご相談下さい。
初回は無料の無料法律相談や弁護士を警察署に派遣する初回接見サービスをおこなっています。
(岐阜県警北警察署 初回接見費用:43500円)

大阪市の無免許運転事件 児童自立支援施設または児童養護施設送致に詳しい弁護士

2015-09-30

大阪市の無免許運転事件 児童自立支援施設または児童養護施設送致に詳しい弁護士

中学生のA君(14歳)は無免許で車を運転して、道路脇にある信号機の柱に衝突して逮捕されました。
大阪府警西警察署によると、このA君の無免許運転中の事故で被害者はいないそうです。
(フィクションです)

~児童自立支援施設または児童養護施設送致の概要~

児童自立支援施設又は児童養護施設は、児童福祉法上の要保護児童を収容するための福祉施設です。
これに対して、少年院は家庭裁判所から保護処分として送致された少年を強制的に収容するための矯正施設です。
このような本質的な違いから少年院とは異なり、
児童自立支援施設又は児童養護施設では、施錠がされていない開放的な施設で生活指導等を行い、少年の自立が援助されます。

児童自立支援施設とは、不良行為を行なった児童、将来不良行為を行なうおそれのある児童や家庭環境その他の環境上の理由により生活指導などを要する児童の自立を支援する施設です。

児童養護施設は、保護者のない児童や保護者に監護させることが適当でない児童に対し、安定した生活環境を整えるとともに、生活指導、学習指導、家庭環境の調整等を行いつつ養育を行い、児童の心身の健やかな成長とその自立を支援する施設です。。

少年院との違いや入所対象者の年齢についてはまた別のブログで説明します。

あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
中学生のお子さんが無免許運転事件を起こしてお困りの場合は、お気軽に弊所までご相談下さい。
初回は無料の無料法律相談や弁護士を警察署に派遣する初回接見サービスをおこなっています。
(大阪府警西警察署 初回接見費用:35700円)

名古屋市の有印私文書偽造・同行使事件 試験観察中に積極的に活動する弁護士

2015-09-29

名古屋市の有印私文書偽造・同行使事件 試験観察中に積極的に活動する弁護士

19歳学生Aさんは、愛知県警中警察署により有印私文書偽造・同行使罪の容疑で逮捕されました。
同署によると、Aさんらが自動車免許の試験の際に「替え玉受験」をしたそうです。
(今回の事件はフィクションです。)

~試験観察中の弁護士の活動~

少年が試験観察となった場合、試験観察が終わっても、それだけで事件が終了するわけではありません。
試験観察期間が過ぎたら、それで事件終了と考えてはいけないのです。

試験観察は、少年に対する処分を一定の期間留保して
少年が社会内で立ち直ることができるのか(=保護観察でいいのか)、
それとも少年院に収容して教育しなければならないのか、
を判断するために、一定期間社会内で生活する機会を与えてみて、その間の少年の行動等を見るためにおこなわれる暫定的な処分であるといえます。
つまり試験観察の期間が経過した後、再度審判を受けて最終的な処分が決定されることになるのです。
試験観察中、少年が問題なく過ごすことができれば、最終的な処分が保護観察となるのが通常で、不処分になるケースもあると言われています。

しかし特に、在宅試験観察に決定されて、身体拘束から解放された少年は、もとの生活に戻ったことにより、気のゆるみが生じてトラブルに巻き込まれたり、再非行に及んでしまうこともあります。
このようなことにならないために、少年の弁護士は、少年と保護者に試験観察の意味を丁寧に説明し、少年自身が前向きに試験観察に取り組む気持ちになれるよう働きかけをおこないます。

評判のいい少年の弁護士試験観察中、以下のような活動を通じて、試験観察決定時に残っていた少年の課題や少年を取り巻く環境の調整をします。
・在宅試験観察の場合、少年や保護者と電話やメール、定期的な面談をおこない、少年の状態を把握して問題があれば一緒に解決方法を考えます。
示談成立がまだの場合は被害者との示談交渉をおこなったり、少年の転校や職探しの調整などもおこないます。
・補導委託の場合、定期的に委託先を訪問して、少年や補導委託先の担当者と面談します。

あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが有印私文書偽造・同行使罪事件を起こして試験観察をお望みの場合は、お気軽に弊所までご相談下さい。
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(愛知県警中警察署 初回接見費用:35500円)

大阪市の脅迫事件 試験観察の要件に詳しい弁護士

2015-09-28

大阪市の脅迫事件 試験観察の要件に詳しい弁護士

通学先の校長の殺害を予告するメールを送ったとして、大阪府警南警察署は大阪市内に住む市立中学の男子生徒A君を脅迫罪の疑いで逮捕しました。
逮捕容疑は、メールに50代の男性校長を名指しして「殺害します」などと書いて中学校の代表アドレスに送信した、とされています。
市教委によると、送られたメールには、殺害予告の対象として校長のほか同中学の教員数人の名前があったそうです。
(平成27年9月27日毎日新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~どういうときに試験観察になるか~

試験観察の要件について、少年法の規定では、「保護処分を決定するために必要があると認めるとき」としか規定されていません。

一般的には、試験観察の機能や趣旨を考慮すると以下の要件を満たす必要があると考えられています。
・保護処分に付する蓋然性があること
・ただちに保護観察に付すことが相当でない事情があること
・調査官の観察活動により適切な終局決定ができる見込みがあること
・相当期間内に観察目的を達成する見込みのあること

実務では
・それまでの調査の結果だけでは保護処分の必要性の有無やどの保護処分にすべきか決定できないが、さらに継続して調査を行うことによって見極められる必要性がある場合
試験観察期間中に調査官が少年や保護者に対して働きかけをすることで少年が社会内更正ができると見出せそうな場合
試験観察期間中の少年の努力や環境の調整・改善により少年が社会の中で更正できると期待される場合
とされているようです。

弁護士は少年が上記の場合にあてはまると考えた場合は、試験観察を目指す活動をおこなっていきます。

あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
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(大阪府警南警察署 初回接見費用:35400円)

神戸市の傷害事件 試験観察について丁寧に説明する弁護士

2015-09-27

神戸市の傷害事件 試験観察について丁寧に説明する弁護士

兵庫県警灘警察署は、傷害罪の疑いで、内装工と鉄筋工の少年2人=いずれも(16)=を逮捕しました。
逮捕容疑は、ショッピングセンター駐車場で、Vさんに「そのヘルメットは駄目だから」などと言い掛かりを付け、町内の体育館駐車場に移動して暴行、胸などにけがを負わせた疑いです。
(平成27年7月16日埼玉新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~試験観察の趣旨~

試験観察の趣旨としては,
1、少年にとって適正な処分が何かを慎重に見極めるべく,十分な調査を尽くさせるという側面
2、観察期間中の少年に心理的な強制を加えつつ,更生に向けて努力する機会を与えるという側面
があると言われています。
1の側面については
保護処分が決定されれば原則、取消・変更されないため、慎重かつ適切な判断がされなければなりません。
少年にとって何が適切な処分か慎重に見極めるための制度として設けられたのが試験観察といえます。
2の側面については
試験観察となった少年は、試験観察期間中の生活態度により最終的な処分が決定されるという状況におかれます。
そのため、少年に生活態度の改善・更正に真剣に取り組もうとする心理的強制が働くことになります。
少年の保護者にとっても、少年の努力を後押ししたり、少年に対する態度の改善をしたりといった少年を取り巻く環境の改善に取り組むきっかけになります。
上記のような少年への心理的・物理的な環境の変化が少年に対する更正を促すことを期待するという側面です。

~試験観察の期間~

試験観察の期間については、少年法は「相当な期間」としか規定していません。
実務上も、試験観察決定の際に期間を定めないことが一般的ですが、おおむね以下の期間になることが多いようです。

在宅試験観察の場合:3~4カ月程度
補導委託の場合:4~6カ月程度(補導委託先に慣れる期間が必要なため在宅試験観察より長くなります。)
なお、期間は事案によってさまざまであり、1年を超える場合もあります。

あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが傷害事件試験観察をお望みの場合は、お気軽に弊所までご相談下さい。
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(兵庫県警灘警察署 初回接見費用:38100円)

愛知県の事後強盗事件 試験観察に詳しい弁護士

2015-09-26

愛知県の事後強盗事件 試験観察の弁護士

愛知県一宮市の民家で、1階の室内で衣服を物色している18歳少年A君を世帯主の男性会社員が発見し、もみ合いになり、男性に取り押さえられたそうです。
110番で駆けつけた愛知県警一宮警察署員事後強盗罪の容疑でA君を現行犯逮捕しました。
A君は容疑を認め、「盗み目的で家に侵入した」と供述しているそうです。
(平成27年9月20日産経新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~在宅試験観察と補導委託~

少年事件では、家庭裁判所で審判が開かれ、最終的な処分が決まります。
しかし、処分をいったん保留して、少年の生活状況を一定期間観察したうえで最終的な処分を決める、という「試験観察」の審判がなされることがあります。
試験観察はどのようなケースであっても行われるというわけではなく,家庭裁判所調査官が,少年の反省態度や更生への意欲を見極めたいと考える場合にのみ行われます。

試験観察は、①在宅試験観察と、②補導委託の2種類に分類されます。

①在宅試験観察は、自宅など少年の縁のある場所で生活させながら行います。
試験観察に際して、裁判所からその少年に合わせた遵守事項が定められます。
少年や保護者と家庭裁判所調査官が面談して遵守事項を確認されます。
家庭裁判所調査官は、少年に条件を付けたり、日記・こづかい帳・反省文などの宿題を課したりして、少年に調査官との定期的な面接の際に持参させて遵守事項が守られているかどうかをチェックします。

②補導委託は、少年を施設や団体・個人などの補導委託先に少年を預けて行います。
補導委託先は、各家庭裁判所に登録されており、自立援助ホームなどの施設のほか、農家や建築業・飲食店の経営者など長年住み込みで少年を就労させてきた実績のある民間の篤志家が登録されています。
しかし、補導委託の委託先の空きがない、少年の希望どおりの職種がないなどの問題があることもあります。

あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は、少年事件・刑事事件専門の法律事務所です。
これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが事後強盗事件を起こしてお困りの方は、お気軽に弊所までご相談下さい。
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(愛知県警一宮警察署 初回接見費用:36700円)

大阪府のひき逃げ事件 試験観察に詳しい弁護士

2015-09-25

大阪府のひき逃げ事件 試験観察に詳しい弁護士

大阪府警摂津署は自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の疑いで、16歳会社員の少年Aさんを逮捕しました。
逮捕容疑は、バイクを運転中、赤信号で交差点に進入し、横断歩道を渡っていたVさんの自転車に衝突し、Vさんに腰を打撲する軽傷を負わせ、そのまま逃走した疑いです。
(平成27年9月22日京都新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~試験観察の概要~

少年事件では、家庭裁判所で審判が開かれ、最終的な処分が決まります。
しかし、処分をいったん保留して、少年の生活状況を一定期間観察したうえで最終的な処分を決める、という「試験観察」の審判がなされることがあります。

試験観察は、少年に対する処分を一定の期間保留にして
少年が社会内で立ち直ることができるのか(=保護観察でいいのか)、
それとも少年院に収容して教育しなければならないのか、
を判断するために、一定期間社会内で生活する機会を与えてみて、その間の少年の行動等を見るためにおこなわれる暫定的な処分であるといえます。
試験観察では,家庭裁判所調査官が少年に対して更生のための助言や指導を与えながら,少年が自分の問題点を改善していこうとしているかといった視点で観察を続けます。

もし、この期間中に、新たに別の犯罪行為や非行行為をしてしまえば、最終的な処分が少年院送致という厳しいものになる恐れが高くなります。
また、家出をする、通学しない、仕事をさぼる、夜遊びをする、指定された日に裁判所に出頭しないなどという行動をとると、社会内では立ち直ることができないため施設に収容して矯正教育をするしかないと判断されてやはり少年院に送致される恐れが高まります。

あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は、少年事件・刑事事件専門の法律事務所です。
これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんがひき逃げ事件を起こしてお困りの方は、お気軽に弊所までご相談下さい。
初回は無料の無料法律相談や弁護士を警察署に派遣する初回接見サービスをおこなっています。
(大阪府警摂津警察署 初回接見費用:36900円)

三重県の器物損壊事件 試験観察の弁護士

2015-09-24

三重県の器物損壊事件 試験観察の弁護士

三重県警いなべ警察署は、器物損壊罪の疑いで中学3年生の少年A君と、高校1年生の少年B君を逮捕しました。
逮捕容疑は同署で消火器を噴射し、約10平方メートルにわたって交番内の壁や床、机などを損壊した疑いで、2人は容疑を認めているそうです。
(平成27年9月20日神戸新聞NEXTの記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~試験観察とは~

家庭裁判所での処分は、
① 審判不開始
② 不処分
保護観察
④ 試験観察
⑤ 児童自立支援施設又は児童養護施設送致
少年院送致
⑦ 都道府県知事又は児童相談所長送致
⑧ 検察官送致
という種類があります。

少年法25条1項には、
家庭裁判所は,少年に対する保護処分を決定するため必要があると認めるときは、決定をもって、相当の期間、家庭裁判所調査官の観察に付することができると規定されています。
これは、少年審判で少年の処分を決めることが困難な場合,少年を適当な期間,家庭裁判所調査官の観察に付すということで、これを試験観察といいます。
試験観察では,家庭裁判所調査官が少年に対して更生のための助言や指導を与えながら,少年が自分の問題点を改善していこうとしているかといった視点で観察を続けます。
この観察の結果なども踏まえて裁判官が最終的な処分を決めます。

つまり、試験観察は、少年に対する処分を一定の期間保留にして
・少年が社会内で立ち直ることができるのか(=保護観察でいいのか)、
少年院に収容して教育しなければならないのか、
すぐに判断できない場合に、一定期間社会内で生活する機会を与えてみて、その間の少年の行動等を見るためにおこなわれる暫定的な処分であるといえます。

あいち刑事事件総合法律事務所は、少年事件・刑事事件専門の法律事務所です。
これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが器物損壊事件を起こしてお困りの方は、お気軽に弊所までご相談下さい。
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(三重県警いなべ警察署 初回接見費用:43900円)

大阪市の薬事法違反(危険ドラッグ)事件 保護観察の弁護士

2015-09-23

大阪市の薬事法違反(危険ドラッグ)事件 保護観察の弁護士

指定薬物を含む危険ドラッグを所持していたとして、薬事法違反(指定薬物所持)容疑で、高校2年の少年A君は大阪府警南警察署逮捕されました。
A君は容疑を認め「中学生のころから吸っていた。スマートフォンで見つけた店に、自宅近くまで配達してもらった」などと供述しているそうです。
(平成26年11月19日スポニチアネックスの記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~保護観察の遵守事項とは~

少年が保護観察を受けた場合、保護観察中は、まじめに生活すること、保護観察官や保護司に定められた遵守事項に違反しないこと、保護司や保護観察官との面談の約束は必ず守ることが重要です。
上記のことを守り、保護観察の成績良好で保護観察を継続する必要がなくなったと認められた場合は一定期間で保護観察が解除されることになります。

保護観察で少年が守らなければならない遵守事項とはどのようなものか見ていきます。
遵守事項には、保護観察対象者全員が守らなければいけない一般遵守事項と、保護観察対象者ごとに定められる特別遵守事項があります。

一般遵守事項は法律で定められており、以下のものがあります。
①再犯・再非行をしないよう健全な生活態度を保持すること
②保護観察官・保護司の呼出・訪問・面接に応じ、保護観察官及び保護司による指導監督を誠実に受けること
③住居を定めて届け出をし、そこに居住すること
④転居や長期旅行をするときは、あらかじめ、保護観察所の長の許可を受けること

特別遵守事項は、保護観察所長が、少年ごとに、保護観察決定をした家庭裁判所の意見を聞いて決められます。
具体例としては、
・友達を選び、悪い誘いに乗らないこと
・家出、無断外泊をしないこと
・深夜徘徊をしないこと
などがあります。

あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士は、保護観察中どのような生活をすればよいかや遵守事項を守ることの重要性を丁寧に説明して、少年が保護観察期間を無事に過ごせるよう保護者とともに一緒に考えていきます。
大切なお子さんが薬事法違反(危険ドラッグ)事件を起こしてお困りの方は、お気軽に弊所までご相談下さい。
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(大阪府警南警察署 初回接見費用:35400円)

名古屋市の公務執行妨害事件 保護観察の弁護士 

2015-09-22

名古屋市の公務執行妨害事件 保護観察の弁護士 

私立高校生16歳の少年A君は、愛知県警天白警察署の警察官に職務質問をされたところ、警察官に対して頭部を拳で1回殴りつける暴行を加えました。
A君は公務執行妨害罪の容疑でその場で現行犯逮捕されました。
(フィクションです。)

~保護観察の期間~

保護観察は、少年を施設に収容することなく家庭に置いたまま改善更正を図る保護処分です。
保護観察を受けた少年は、自宅から通勤・通学しつつ親の監督のもとで社会生活を送り、月に1~2回程度保護司に近況を報告して指導監督を受けながら少年自身の力で立ち直りを図っていくことになります。

保護観察の期間は、原則として少年が20歳になるまでです。
保護観察が決定されてから20歳になるまでの期間が2年以下の場合は、2年になります。
つまり、少年が18歳以上の場合は20歳を超えても観察開始から2年間ということです。

もっとも、少年の改善更正に資すると認めるときは期間を定めて保護観察が一時解除されることもあります。
また、保護観察を継続する必要がなくなったと認められた場合には、保護観察が解除されることもあります。

保護処分としての保護観察には①一般保護観察、②一般短期保護観察、③交通保護観察、④交通短期保護観察という4種類があります。
①一般保護観察の場合、おおむね1年が経過し、3か月以上継続して成績良好であれば、保護観察の解除が検討されます。
②一般短期保護観察の場合、おおむね6か月を経過した時期に解除が検討されます。
もし10か月以内に解除できないような場合は、一般保護観察に切り替えられることがあります。
③交通保護観察の対象になるのは、交通関係事件で保護観察に付された少年です。
おおむね6か月を経過した時期に解除が検討されます。
④交通短期保護観察は、おおむね3カ月を経過した時期に解除が検討されます。
6か月以内に解除できないような場合には、交通保護観察に切り替えられることがあります。

保護観察中は、まじめに生活すること、保護観察官や保護司に定められた遵守事項に違反しないこと、保護司や保護観察官との面談の約束は必ず守ることが重要です。
上記のことを守り、成績良好で保護観察を継続する必要がなくなったと認められた場合は一定期間で保護観察が解除されることになります。

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