大阪府の少年事件 試験観察の弁護士
大阪府の少年事件 試験観察の弁護士
~試験観察とは・・・~
試験観察とは、少年が家庭裁判所で少年審判を受ける前に、相当の期間、家裁調査官の観察に付されることを言います。
少年に対する保護処分を決定するにあたって、家裁調査官が少年の行動等を観察することが目的です。
今回は、自宅で生活する形(在宅)で行われた試験観察の一例をご紹介したいと思います。
試験観察の対象者は、大麻取締法違反で逮捕された17歳の少年です。
少年は、高校中退後、友人宅に入り浸っているうちに大麻を使用するようになりました。
ある日、友人からもらった大麻を母親に発見されたため、大麻の使用を告白し、母親と警察署に行き逮捕されたのでした。
少年は逮捕後、少年鑑別所に入所し、ビデオを視聴するなどし薬物の危険性について学びました。
そして、両親とも頻繁に面会するなどして、非行に至った原因について考えていきました。
試験観察中は、月1回のペースで家裁を訪れ、調査官と面談を行いました。
そして、老人ホームでのボランティア活動なども経験し、3か月後には仕事も見つかりました。
両親ともよく会話をするようになり、落ち着いた生活を取り戻したとのことです。
最終的に少年は、保護観察処分を受けることになったのでした。
最初の少年審判で試験観察に付されてから、4カ月後のことでした。
今回ご紹介したのはほんの一例にすぎませんが、大事な更生例の1つです。
大麻取締法違反をはじめとする薬物犯罪は、近年低年齢化が進んでいるようです。
もちろん、犯罪に手を染めないことが一番です。
しかし、犯罪に手を染めてしまっても更生の可能性があるということを忘れないでください。
あいち刑事事件総合法律事務所は、少年事件専門の弁護士事務所として多くの少年の更生をサポートしています。
お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
なお、大阪府警羽曳野警察署に逮捕された場合は、初回接見サービスをお勧めします(かかる費用は3万9300円のみです)。