【解決事例】少年によるひったくりの窃盗事件で勾留阻止

2022-05-18

【解決事例】少年によるひったくりの窃盗事件で勾留阻止

~事例~

埼玉県さいたま市緑区に住んでいるAさん(10代)は、路上を通行中の女性Vさんに触ろうとしたものの、驚いたVさんが手を払ったことから、Vさんに触ることはできませんでした。
驚いたVさんが手を払った拍子にVさんのスマートフォンが落ちたのを見たAさんは、とっさにそのスマートフォンを持って逃げてしまいました。
その後、Aさんは、通報によって捜査を開始した埼玉県浦和東警察署窃盗罪の容疑で逮捕されました。
Aさんのご家族は、Aさん逮捕の知らせを受けて驚き、とにかく詳しい話を聞きたいと、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所初回接見サービスを利用されました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)

~弁護活動と結果~

Aさんは大学在学中であり、逮捕に引き続いて勾留されてしまうと、大学の授業に出席できなかったり、大学に事件のことが知られてしまったりすることが考えられ、留年や退学のおそれがありました。
そのため、Aさん自身やAさんのご家族としては、勾留をせずに早い段階で釈放して欲しいという希望をもっていました。

Aさんのご家族は、Aさんが逮捕されてすぐに弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスを利用され、その後弁護活動のご依頼となったため、検察官から勾留請求がされた後、裁判所が勾留決定を下す前に、裁判所に対して勾留を認めないでほしいという交渉を行うことができました。
交渉の結果、Aさんに対する勾留は認められず、Aさんは早期に釈放されることができました。
勾留されずに釈放となったため、Aさんの通学状況に大きな影響を及ぼすことを避けることができました。

その後、弁護士はAさんとそのご家族の意向を伺った上で、Vさんに対しての謝罪や弁償を行うため、Vさんのご家族との示談交渉を行いました。
そして、Vさんへの謝罪と被害弁償を行い、示談締結に至りました。

Aさんは、ご家族と共に、弁護士の出した課題に取り組みつつ、自分の起こしてしまった事件に向き合い、反省を深めました。
反省と再犯防止に努めたAさんは、ご家族の協力のもと家庭裁判所で開かれた審判に臨み、保護観察処分となりました。
保護観察処分では、社会内で生活しながら更生を目指すことができるため、Aさんは大学に通いながらさらに事件と向き合い、更生を目指すことができることとなりました。

少年事件では、少年の更生が重視されますが、更生のためには、将来の為に学校に通い続けられる環境を継続させることが重要な事もあります。
そうした環境を確保するためには、逮捕・勾留などの身体拘束からの解放を目指すことも必要となるでしょう。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、少年事件勾留阻止についてのご相談も受け付けています。
身体拘束の伴う少年事件は、時間の制約もありますから、まずはお気軽に、そしてお早めにご相談ください。

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