【解決事例】準強制わいせつ罪・住居侵入罪の少年事件で少年院送致回避

2022-05-25

【解決事例】準強制わいせつ罪・住居侵入罪の少年事件で少年院送致回避

事件

千葉市中央区に住んでいるAくんは、学校生活でのストレスから度々盗撮やわいせつな行為を繰り返しており、千葉県千葉中央警察署住居侵入罪準強制わいせつ罪の容疑で逮捕されてしまいました。
Aくんの将来を心配に思ったAさんの家族は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所初回接見サービスを利用しました。
その後、弁護士から接見の報告を受けたAさんの家族は、弊所に弁護活動を依頼することに決めました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)

事件解決の流れ

Aくんは当初逮捕された住居侵入罪準強制わいせつ罪以外にも複数回性犯罪行為をしており、いわゆる余罪が多数ありました。
住居侵入行為をした上で準強制わいせつ行為をするという悪質性の高い行為をしていたこともあり、Aくんが少年院送致になることも充分考えられるという状況でした。
少年院送致になるということは、その分社会と離れて生活することになるため、Aくんのご両親は、Aくんの将来を考えると少年院送致を避けたいというご希望でした。

少年院送致という処分は、大まかにいえば、社会内ではなく少年院で生活を送らなければ更生は難しいだろうと判断された場合に取られます。
ですから、少年院送致を避けるためには、社会内での更生が十分可能であるということを示さなければなりません。
そのために、弁護士はAくんとそのご両親と一緒に環境調整を行いました。

まず、弁護士はAくんに、より事件に向き合ってもらうための課題を出しました。
Aくんは、課題の作文の作成と毎日日記をつけることで、自分自身と向き合うことができました。
課題を通して、Aくんはより、被害者様の気持ちを考えることができるようになりました。
また、弁護士はAくんの再犯を防止するために、Aくんの両親にも課題を出しました。
課題を通じてAくんの両親は、Aくんとの生活を見直し、今後Aくんが新たに罪を犯さないための環境を整えていきました。

並行して、弁護士は被害者様との示談交渉を進めました。
示談について、弊所の弁護士と被害者様との間で何度もやりとりをし、Aくんの書いた謝罪文を被害者様に読んでいただきました。
こうしたやり取りの中でAくんの反省が被害者様に伝わり、示談を締結するに至りました。

家庭裁判所の調査や弁護士の課題への取り組みを通じて、Aくんは他者との関わりやストレスの解消が苦手であることが分かり、そうしたことが原因で今回の少年事件を起こすに至ったと考えられました。
これらの原因を解消するためにも、補導委託による試験観察が適切だと弁護士は考えました。
1回目の審判では、弁護士は、すぐに少年院送致とするのではなく、補導委託による試験観察とすることを家庭裁判所に求めました。
審判の結果、Aくんは補導委託による試験観察となりました。
弁護士は、Aくんの補導委託先とも密に連絡を取り、Aくんの試験観察中にもAくんとそのご両親に対してサポートと指導を行いました。

試験観察を経た2回目の審判では、弁護士は、Aくんには社会の中で経験を積んでいくことが必要であり、両親がAくんをサポートするための環境は整っていると裁判官に訴え、少年院送致ではなく保護観察処分を求めました。
審判の結果、Aくんは保護観察処分となり、少年院に入ることなく、ご両親の下で更生を目指すことが可能となりました。

少年院送致も少年を更生させるための保護処分ではありますが、少年院に入っている期間社会と切り離されてしまうというデメリットの部分が大きいという面もあります。
こうしたことから、Aくんのご家族のように少年院送致を回避したいと考えられる方も少なくありません。
ですが、少年院送致を回避する活動として何が適切なのか、何が可能なのかということはなかなか分かりづらいと思われます。
だからこそ、少年事件に詳しい弁護士に相談してみることがおすすめです。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、Aくんのように逮捕・勾留された少年に対して弁護士を派遣する初回接見サービスを行っています。
ご予約はフリーダイヤル0120―631―881で受付けておりますので、少年事件住居侵入罪準強制わいせつ罪でお困りのことがございましたら、お気軽にお電話ください。

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