兵庫県の少年事件で逮捕 死刑回避を目指す弁護士

2016-07-08

兵庫県の少年事件で逮捕 死刑回避を目指す弁護士

兵庫県西宮市在住のA君(18歳)は、殺人罪の容疑で兵庫県警甲子園警察署逮捕されてしまいました。
交際していたVさんから別れ話を切り出され、逆上して殺してしまったとのことです。
A君の家族はすぐに少年事件に強い弁護士に相談することにしました。
(フィクションです)

~少年と死刑

先日、宮城県石巻市で発生した当時18歳の元少年による殺人事件について、最高裁は上告を棄却するというニュースがありました。
これにより、元少年の死刑が確定したことになります。
死刑制度の賛否は別として、少年事件において死刑が確定するというのは、とても重い判断であるといえるでしょう。
そこで、今回は少年事件死刑について簡単に触れてみましょう。

少年事件の中でも、死刑判決が下せるのは少年が18歳以上の場合のみです。
死刑にすべきであったとしても、18歳未満であれば無期懲役となります(少年法51条1項)。
少年の精神的未熟さや更生可能性に配慮した規定であるといわれています。

では、どのような場合に死刑判決になるのでしょうか。
少し古い判例ですが、いわゆる永山事件判決(最高裁昭和58年7月8日判決)で示された基準が1つの判断基準となっています。
犯行の罪質や動機、殺害方法の残虐性、被害者の数、遺族の被害感情、社会的影響、犯人の年齢、前科、犯行後の情状等を総合考慮して判断されることになります。
犯人の年齢が考慮要素に挙げられているのは1つの特徴でしょう。

また、光市母子殺害事件(最高裁平成24年2月10日判決)も参考になります。
当時18歳だった少年が殺人や強姦致死などの罪に問われた事件です。
最高裁は死刑判決を下し、犯行当時少年であったことを十分考慮しても死刑が妥当であると判断しています。
犯行態様が悪質であったことや反省の情がうかがわれないこと、社会的に大きな影響を与えたこと等の事情も挙げられています。
しかし、少年に死刑を下したということでは、重要性が非常に高い判決であるといえるでしょう。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所は少年事件、刑事事件専門の法律事務所です。
様々な判例も駆使して、少年事件での死刑を回避するための弁護活動をさせていただきます。
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兵庫県警甲子園警察署 初回接見費用:3万7500円

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