京都の高校生が少年鑑別所へ 少年事件に詳しい弁護士
京都の高校生が少年鑑別所へ 少年事件に詳しい弁護士
京都府木津川市内で強制わいせつ事件が頻発していた。
そこで、京都府警木津警察署は、捜査をしたところ、被疑者として同市内の高校生Aが浮上したため、Aを逮捕した。
Aは、その後、少年鑑別所へ送られた。
Aの母Bは、一体少年鑑別所ではどのような処遇がなされているのか不安になり、弁護士事務所の弁護士に相談へ行った。
(フィクションです)
【少年鑑別所での処遇】
少年鑑別所という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。
しかし、その内情を詳しく知っておられる方は少ないのではないでしょうか。
今回は、少年鑑別所での少年の処遇について少し書かせていただきたいと思います。
少年鑑別所と聞いた時、罪を犯した少年が身体拘束される場所というイメージをお持ちの方が多いと思います。
労役をしているのではないか、と、刑務所と混同している方も少なくありません。
少年鑑別所とは、その字のごとく、「少年」の資質の「鑑別」を行う場所を言います。
その方法は、医学・心理学・教育学等の専門知識に基づかれます。
少年鑑別所では、主として、技官との面接や各種の検査等による資質鑑別と、鑑別所内での行動観察が行われています。
鑑別所への入所後は、身体検査・集団方式の心理検査等に基づいて鑑別方針が設定されて、少年の特性に応じた個別の鑑別が実施されます。
また、検査や面接以外にも、運動や読書、ビデオ視聴やテーマ作文の時間を設けられ、それに対する応答が行動観察の対象となります。
これらの結果をふまえて、鑑別所内で判定会議が開かれ、鑑別所としての鑑別結果の判定が行われます。
この結果は、家庭裁判所に送られ、審判結果にも影響を与えますので、とても重要なものといえます。
少年鑑別所から早期に出してほしいというご依頼者の方も多いですが、一概にすぐにだすことがよいとは限りません。
鑑別所から出すことによって、審判の日程が延びてしまい、事件終結が長くなり、結果少年に負担となってしまう可能性もあるのです。
ですから、少年鑑別所から出すべきか否かは、付添人たる弁護士や、本人、依頼者、鑑別所、裁判所などとのしっかりとした話し合いが重要となります。
京都の少年事件で、少年鑑別所の処遇が分からずお困りの方は、あいち刑事事件総合法律事務所の弁護士までご相談ください。
(京都府警木津警察署 初回接見費用:4万700円)