【解決事例】傷害事件で勾留に代わる観護措置決定を阻止した事例

2022-12-21

【解決事例】傷害事件で勾留に代わる観護措置決定を阻止した事例

事件

滋賀県甲賀市に住む高校生のAくんは、母親Vさんとと喧嘩になり、Vさんに暴行を加えました。
その後、Aくんが包丁を持ち出し自身を傷つけるのではないかという状況に陥ったことから、VさんはAくんの自殺を止めるため警察に通報し、Aくんは駆け付けた滋賀県甲賀警察署の警察官に傷害罪の容疑で逮捕されてしまいました。
その後、Aくんの両親は弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所の初回接見サービスを利用し、弁護活動を依頼することに決めました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)

事件解決のながれ

弁護士が依頼を受けた段階で、Aくんには勾留に代わる観護措置に付されることが決定していました。
そこで弁護士は、Aくんが家族の下で生活し、いつも通り学校に通えるように、勾留に代わる観護措置決定に対して準抗告の申し立てを行いました。
その結果申し立ては認められ、Aくんは釈放され家に帰ることができ、学校にも通うことができました。

そして弁護士は、事件の内容を整理するため、Aくんと母親から個別に話を聴き取りました。
これにより、親子間のコミュニケーション不足が事件の原因であることや、Aくん親子がそれぞれに抱えていた気持ちなどが見えてきました。
そこで弁護士は、Aくんと母親がコミュニケーションをとれるように、交換日記を行うことを提案しました。
また、Aくんに事件について考えるための課題を出すことで、Aくんが事件のことを振り返る手助けを行いました。

課題や交換日記を通して、Aくんは今まで以上に母親とコミュニケーションをとれるようになりました。
また、Aくんの家庭環境が改善し再非行の可能性もほとんどなくなりましたが、Aくんの更生のためにも短期の保護観察が必要だと弁護士は判断しました。

審判では、弁護士が家庭裁判所の裁判官に、Aくんには短期の保護観察が相当だと訴えました。
審判の結果、Aくんは短期の保護観察に付されることが決まり、更生に向けた専門家の指導を受けながら普段通りの生活を送ることができました。

勾留に代わる観護措置が決定した場合は、少年は少年鑑別所で身体拘束を受けることになります。
少年はその間学校には通えませんし、家族であっても自由に会うことができなくなります。
しかし、弁護士による働きかけにより決定を取り消すことができる場合があります。
決定を取り消せた場合には、今回の事例のように、家に帰り学校に通うことが可能になります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では初回接見サービスを行っています。
傷害罪でお困りの方、子どもが逮捕されてしまった方は、お早めに弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご相談ください。 

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