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大麻所持事件で少年が逮捕

2023-02-15

大麻所持事件で少年が逮捕

我が国では法禁物とされている大麻所持事件で問題となる罪と、少年事件の流れについて、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所が解説致します。

【ケース】

福岡県北九州市在住のAさんは、北九州市内の大学に通う大学1年生(18歳)です。
Aさんは、北九州市内の駐車場にて、友人と一緒に乾燥大麻を使用していたところ北九州市内を管轄する折尾警察署の警察官に目撃されました。
Aさんは「20歳未満の少年なので逮捕されないだろう」と安易に考えていましたが、折尾警察署の警察官によって逮捕されました。

≪ケースはすべてフィクションです。≫

【大麻について】

大麻には、乾燥大麻(マリファナ)・大麻樹脂(ハシッシュ)・液体大麻(ハッシュオイル)等の種類があります。
乾燥大麻大麻草を乾燥させた物で、ジョイント(紙に巻いてタバコのように吸う)のほかパイプやボングに詰めて点火して吸引することが一般的です。
大麻樹脂は樹脂等を磨り潰して固めた物で、乾燥大麻同様タバコのように喫煙されます。
液体大麻は葉や樹脂を煮詰めて抽出される液体で、加熱して発生させた蒸気を吸い込むことで効果を得ます。
上記のほか、経口摂取することでも効果を得られるとされています。

大麻を摂取すると、血中にTHCという物質が流れ込み、脳の神経細胞の受容体と結合することで神経細胞に影響を与えます。
これにより、いわゆる陶酔状態に陥ることが出来ます。
一方で、心拍数の増加や悪心、嘔吐といった急性効果や、心拍数の上昇で脳細胞の細胞膜を傷つけ脳障害や幻覚、妄想等の悪影響を及ぼす可能性があります。
気管支や肺に障害をもたらすこともあります。
加えて大麻には、使用しないことで不安に陥る「精神依存」と使用中止後に離脱症状に陥る「身体依存」の2つの依存性があると言われています。

【大麻の所持について】

大麻の所持については、大麻取締法で以下のとおり禁止されています。

大麻取締法24条の2第1項 大麻を、みだりに、所持し、譲り受け、又は譲り渡した者は、5年以下の懲役に処する。

【少年も逮捕される?】

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、無料法律相談を実施しています。
その際に、しばし「少年だから逮捕されないと思っていた」という方がおられます。

そもそも、少年法では、20歳未満を「少年」としています。
しかし、その中でも3つの種類に分かれていて、
犯 罪 少 年:14歳以上20歳未満であり、罪に当たる行為をした少年
虞(ぐ)犯少年:20歳未満で、罪に当たる行為はしていないが、非行などの傾向が見られ将来的に罪を犯すおそれがあると判断される少年
触 法 少 年:14歳未満で罪に当たる行為をした少年
とされています。

今回のAさんは、18歳であり大麻取締法に違反した事例を想定しているため、犯罪少年に該当します。
犯罪少年については、原則として捜査段階では成人の刑事事件と同じ手続きとなります。
捜査を行う上でやむを得ないと判断された場合、犯罪少年が逮捕されることはあります。
特に、共犯者がいる事件では口裏合わせがあるとして、薬物事件であれば押収されていない薬物を破棄したり入手経路が分かるデータなどを破棄されたりする恐れがあるため、逮捕・勾留される可能性が極めて高いです。
これは、少年であっても同様です。

福岡県北九州市にて、お子さんが大麻所持により逮捕されるかもしれない、逮捕・勾留されてしまった場合、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所にご連絡ください。
在宅事件の場合、事務所にて無料で法律相談を受けることができます。
お子さんが逮捕・勾留されている場合はこちら。

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