神戸市の傷害事件 試験観察について丁寧に説明する弁護士

2015-09-27

神戸市の傷害事件 試験観察について丁寧に説明する弁護士

兵庫県警灘警察署は、傷害罪の疑いで、内装工と鉄筋工の少年2人=いずれも(16)=を逮捕しました。
逮捕容疑は、ショッピングセンター駐車場で、Vさんに「そのヘルメットは駄目だから」などと言い掛かりを付け、町内の体育館駐車場に移動して暴行、胸などにけがを負わせた疑いです。
(平成27年7月16日埼玉新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~試験観察の趣旨~

試験観察の趣旨としては,
1、少年にとって適正な処分が何かを慎重に見極めるべく,十分な調査を尽くさせるという側面
2、観察期間中の少年に心理的な強制を加えつつ,更生に向けて努力する機会を与えるという側面
があると言われています。
1の側面については
保護処分が決定されれば原則、取消・変更されないため、慎重かつ適切な判断がされなければなりません。
少年にとって何が適切な処分か慎重に見極めるための制度として設けられたのが試験観察といえます。
2の側面については
試験観察となった少年は、試験観察期間中の生活態度により最終的な処分が決定されるという状況におかれます。
そのため、少年に生活態度の改善・更正に真剣に取り組もうとする心理的強制が働くことになります。
少年の保護者にとっても、少年の努力を後押ししたり、少年に対する態度の改善をしたりといった少年を取り巻く環境の改善に取り組むきっかけになります。
上記のような少年への心理的・物理的な環境の変化が少年に対する更正を促すことを期待するという側面です。

~試験観察の期間~

試験観察の期間については、少年法は「相当な期間」としか規定していません。
実務上も、試験観察決定の際に期間を定めないことが一般的ですが、おおむね以下の期間になることが多いようです。

在宅試験観察の場合:3~4カ月程度
補導委託の場合:4~6カ月程度(補導委託先に慣れる期間が必要なため在宅試験観察より長くなります。)
なお、期間は事案によってさまざまであり、1年を超える場合もあります。

あいち刑事事件総合法律事務所は、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが傷害事件試験観察をお望みの場合は、お気軽に弊所までご相談下さい。
初回は無料の無料法律相談や弁護士を警察署に派遣する初回接見サービスをおこなっています。
(兵庫県警灘警察署 初回接見費用:38100円)

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