【解決事例】強制わいせつ事件で試験観察獲得からの保護観察処分

2022-04-20

【解決事例】強制わいせつ事件で試験観察獲得からの保護観察処分

~事例~

東京都八王子市に住んでいたAさん(14歳)は、市内で女児Vさんに対してわいせつ行為をする強制わいせつ事件を起こしました。
Aさんは、警視庁南大沢警察署強制わいせつ罪の容疑で捜査されることとなりました。
Aさんは逮捕されることなく捜査が進められることとなったものの、Aさんのお母様は、警察から事件の詳しい説明まではもらえず、Aさんがどのような事件を起こしてしまったのか、どのように事件に対応すべきなのか、被害者様への謝罪をどのようにすべきなのかといったことが分からず困っておられました。
そこで、Aさんのお母様は、弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所まで相談に来られました。
(※守秘義務の関係で一部事実と異なる表記をしています。)

~弁護活動と結果~

弁護活動の依頼を受けた弁護士は、被害を受けたVさんの親御様とお話し、謝罪・弁償を含めた示談交渉を行いました。
Vさんの親御様には、Aさん自身の謝罪と反省の気持ちはもちろん、Aさんの親御様からも謝罪の気持ちが伝えられました。
結果として、Vさんの親御様とは示談を締結するに至り、お許しの言葉やAさんの更生を願う言葉をいただくことができました。

Aさんは、捜査段階は在宅捜査を受けていたものの、家庭裁判所へ事件が送致された後は、観護措置となり、鑑別所に収容されての調査を受けることになりました。
鑑別の結果、Aさん自身やAさんのご家族も気付いていなかったAさん自身の内面の問題も明らかになり、今後Aさんが更生するためには、そういった特性も知ったうえでトレーニングを積む必要があるということが分かりました。
弁護士は、Aさんとの接見を重ねるとともに、Aさんの通う中学校にも働きかけ、連携を求めました。
その結果、Aさんの通う中学校でも、Aさんへの配慮や協力を得られることとなりました。
そして、Aさんは1回目の審判の結果、試験観察期間を設けて今までの生活環境の中で改善を目指してみるという判断になりました。

試験観察中、弁護士はAさんとAさんの親御様と定期的に打合せを行い、トレーニングにも協力しました。
また、児童相談所やAさんの通う中学校とも打合せを行い、試験観察後のAさんが社会復帰できるよう調整を行いました。
最終的に、Aさんは2回目の審判で保護観察処分となり、社会内で更生を目指すことが決定しました。

少年事件では、単に犯した罪の重さだけで処分が決まるのではなく、少年本人やご家族、学校など少年の周囲の人たちの作る環境が改善できるかどうかといったことも処分の内容に影響します。
弁護士と協力して環境調整を行うことで、より適切な処分を求めていくことが可能です。
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、少年事件についても取り扱いを行っています。
試験観察保護観察処分を目指したい、そもそも少年事件の手続が分からないといったお悩みを抱えている場合には、ご遠慮なく弊所弁護士までご相談下さい。

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