岐阜県大垣市の建造物侵入事件で少年を逮捕 審判不開始を主張の弁護士

2017-04-25

岐阜県大垣市の建造物侵入事件で少年を逮捕 審判不開始を主張の弁護士

Aさんとその友人たちは、深夜、高校の敷地内でたむろしているところを、警ら中であった岐阜県大垣警察署の警察官に発見され、建造物侵入罪の容疑で現行犯逮捕されてしまいました。
Aさんの両親は、Aさんが大学受験を控えていたことから、なるべく早く事件を解決してほしいと思い、少年事件・刑事事件専門の弁護士に依頼をすることとしました。
(フィクションです。)

~建造物侵入罪~

建造物侵入罪は、刑法130条に、「正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する」と規定されている犯罪です。

建造物侵入罪の条文にある「看守」とは、人が事実上管理支配することをいい、鍵を掛けてそれを保管する場合などでも「看守」にあたるとされています。
また、「建造物」とは、住居・邸宅以外の建物一般をいい、例えば、官公署・学校・事務所・工場などがあげられます。
そして、建造物侵入罪の「侵入」とは、住居権者の意思に反する立ち入りをいいます。
上記の事例では、Aさんとその友人たちは、高校の校長先生などの管理権者の承諾なく侵入しているので、住居権者の意思に反して侵入しているといえます。

~審判不開始とは~

今回の場合、Aさんに特別、犯歴や前科などなく、ただ単に学校内で集団でたむろする目的であるとしたら、少年を保護処分や検察官送致などの処分に付さなくとも、少年の更生が十分に期待できる場合にあたり、審判を開始せずに調査のみ行って手続を終えること(審判不開始)になる可能性もあります。
審判不開始決定が出ると、家庭裁判所で審判が開かれることなく事件は終了します。
審判不開始の決定を得るためには、家庭裁判所に更生の様子や保護者の今後の少年への対応等などを伝えて、働きかけていくことが重要になります。

弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、今まで多数の少年事件を取り扱ってきた実績があります。
初回の相談は無料となっておりますので、少年事件でお困りの方は、まずは「0120‐631‐881」で、相談のご予約をお取りください。
岐阜県大垣警察署までの初回接見費用:4万1000円

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