神戸市の傷害事件で逮捕 不処分を目指す弁護士

2015-09-13

神戸市の傷害事件で逮捕 不処分を目指す弁護士

高校2年生のA君は同級生の胸を強く押し失神させたとして、兵庫県警東灘警察署傷害罪の疑いで逮捕されました。
逮捕容疑は、高校の教室で休憩時間中、同じクラスの男子生徒(15)に複数回深呼吸させて胸を強く圧迫し、失神させる傷害を負わせた疑いです。
(平成27年7月7日埼玉新聞の記事を参考に事例を作成しました。ただし地名・警察署名等は変えてあります。)

~不処分とは~

少年が罪を犯した場合,成人の刑事事件のように裁判で有罪・無罪や量刑を決めるのではなく、家庭裁判所による審判を経て保護処分を課すことが優先されます(保護処分優先主義)。
今回以降は、少年事件において少年審判が開かれた場合に、決定される処分の種類について説明します。

家庭裁判所で少年審判が開かれた場合、以下のいずれかの処分が決定されます。
1、 不処分
2、 保護観察
3、試験観察
4、児童自立支援施設又は児童養護施設送致
5、少年院送致
6、都道府県知事又は児童相談所長送致
7、検察官送致

1の不処分と昨日のブログで解説した審判不開始は、
少年に非行がなかった場合や
事案が軽微であり、少年の家族や弁護士・家庭裁判所などの教育的な働きかけによって少年の更生が見込まれるときに決定される処分です。
審判不開始はそもそも審判をせず少年事件を終了させる決定ですが、不処分は審判を開始しても何も処分をしないという決定であるところに違いがあります。

少年が犯罪を行ったはいえない場合や教育的な働きかけにより少年が十分改心している場合、少年審判が開かれたとしても不処分と決定されれば、少年は通常の生活に戻ることができます。
審判不開始不処分は最も少年にとって軽い処分といえます。
少年の弁護士は少年審判が開かれることになった場合は不処分が得られるよう、裁判官・調査官に働きかける活動をおこないます。

あいち刑事事件総合法律事務所は、刑事事件・少年事件専門の法律事務所であり、これまで多数の少年事件を扱ってきました。
大切なお子さんが傷害事件をおこしてお困りの方は、まずはお気軽にご相談下さい。
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(兵庫県警東灘警察署 初回接見費用:36500円)

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