兵庫県の少年事件で逮捕 犯罪の不成立を目指す弁護士

2016-06-27

兵庫県の少年事件で逮捕 犯罪の不成立を目指す弁護士

兵庫県西宮市在住のA君(19歳)は友人からバッグを預かってくれと頼まれました。
A君は快諾して預かりましたが、翌日、兵庫県警西宮警察署の警察官が現れ、A君を逮捕してしまいました。
預かったバッグの中に覚せい剤が入っており、覚せい剤の単純所持容疑とのことです。
A君はバッグの中身についてはまったく知らなかったと主張しています。
A君の両親から相談を受けた弁護士は、犯罪の不成立を目指すことにしました。
(フィクションです)

~運び屋と故意~

今回は覚せい剤を含む「運び屋」に関するお話です。
運び屋に関する事件は少年、特に大学生等が狙われることも多いです。
「荷物を運べば○○万円」などと、高額の報酬が支払われることも多いからです。
ただ、今回はもっと単純化して、友人から荷物を預かっただけ、ということで考えてみましょう。

このような覚せい剤等の運び屋事件では、何が問題になるのでしょうか。
犯罪が成立するための1つの要件として、故意が必要です。
自分の行為が犯罪になるのを知っていてわざとやった、というような意味です。
今回のA君の場合、バッグの中身はまったく知らなかったと主張しています。
そうすると、「俺は覚せい剤を持っている」という認識がない、すなわち故意がない可能性があるのです。
故意がなければ犯罪は成立しません。
A君の弁護士としては、それを主張していくことになるでしょう。

ただ、難しい問題もあります。
それは「未必の故意」という問題です。
犯罪かもしれないけど、まあいいや」というようなイメージの言葉です。
特に、高額報酬がからむような運び屋バイトの場合は未必の故意が問題になることがあります。
高額報酬がもらえるということは何らかの禁制品なのではないかと思うはずだ、だから未必の故意があったはずだ、というような考え方です。
故意は被疑者の内心に関する問題なので、立証も難しいことが多いです。
だからこそ、専門の弁護士に依頼することが解決への近道といえるでしょう。

あいち刑事事件総合法律事務所は少年事件、刑事事件専門の法律事務所です。
もちろん、薬物事件についても精通しております。
覚せい剤事件に巻き込まれてしまった方は、すぐに弊所までご相談ください。
逮捕されている場合には初回接見サービスが有用です。
(兵庫県警西宮警察署 初回接見費用:3万6300円)

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